表紙絵の依頼には勇気が要ります。不慣れであれば、マナーや注意点などもわかりません。

この記事では、絵師さんに小説の表紙絵を依頼するにあたって気を付けるべきこと・押さえておくべきポイントを解説します。

依頼する前に確認するべきこと

小説の表紙絵を依頼する時にやるべきこと・やってはいけないこと

忙しそうにしていないか

まず最初に確認するべきポイントは、相手が依頼を引き受けられる状態にあるかどうかです。人によってはPixivのプロフィールなどに「依頼はDMへ」などの一言が添えてあります。

わからなければ、絵師さんのツイートを遡りましょう。「○○月に試験がある」「仕事が立て込んでいる」「病院に通わないといけない」など、スケジュール関係のツイートは要チェックです。

そして見落としやすいのですが、絵師さん自身がイベントに参加する場合も注意が必要です。

絵師さん

新刊、間に合うかなぁ……イベントまでに 1日1ページやれば間に合うはず!

私生活が忙しければ依頼を引き受けることはできません。それ以前に、「依頼を断る」という手間を掛けさせてしまうことを考えましょう。

依頼を断るのはとても気を遣います。慎重に言葉を選びながら丁寧にメッセージを打つことになるため、もしも相手が忙しそうにしているなら依頼をしないに越したことはありません。

締め切りが何ヶ月も先であれば、今は忙しくても引き受けてもらえるかもしれません。「半年後くらいに発行したいのですが……」と相談して様子を伺ってみましょう。

お相手が忙しい時期に依頼をし、「早めに返事をください」など期限を付けることはやめましょう。

同人誌の発行経験があるか

依頼者(字書き本人)に「画像編集」のスキルが無い場合、同人誌の発行経験の無い絵師さんに依頼をするのはリスキーです。

絵師さん

趣味でよく絵を描きますが……解像度ってなんですか?

天地左右に3mmずつの余白、CMYKモード、350dpi、折り返し、見切れ……など、原稿作成の経験が無い人にはかなり難しいです。

「イラストを描くスキル」と「同人誌用の原稿を作成するスキル」は別物です。「絵師さんがわからなくても自分(依頼者)が編集できる」という自信が無い場合、同人誌発行経験の無い絵師さんに依頼するのは厳しいと考えましょう。

「絵師さんにはイラストだけを描いてもらって、それを装丁デザイナーに渡してデザイン&入稿用原稿を制作してもらう」という手段もありますが、デザイナーへの依頼料として別途の費用が掛かります。

デザインのことはお気軽にご相談ください。
デザインを依頼する

絵柄が不安定ではないか

「この絵を見て一目惚れして表紙絵を描いてもらいたいと思った」という場合でも、そのイラスト以外は描き方が全然違うというケースがあります。

「この絵柄で描いてもらいたい」と思うものがあっても、それ以外の絵ではその描き方をしていない場合、表紙絵をあなたの理想の絵柄で描いてもらえるとは限りません。

絵師さん

頼まれていたイラスト、完成しました!

依頼者

あれ? 求めていた絵柄じゃない……

「想像していたのと違った…」ということにならないように気を付けましょう。誰も幸せにならず、お互いに良くないです。

依頼する際に「この絵の描き方がとても好きで依頼したいと思った」など一言添えておくと良いかもしれません。

相手の人柄に問題はないか

「作品の良さ」と「描き手の人柄」は関係ありません。しかし依頼を通してやり取りをする上で重要なのは、相手の人柄です。

相手の人格に問題があれば、まともな取引はできません。途中で喧嘩をしてしまうこともあるかもしれませんし、取引は無事に終わっても「謝礼がいくらだった」などポロッと洩らされてしまう可能性だってあります。

せっかくの同人誌発行が「嫌な思い出」になってしまわないよう、相手の人柄や自分との相性にも気を付けましょう。

お仕事仲介サイトを使うと安心

仕事の仲介サイトを使うと、「相手は絵の仕事を引き受けたくて登録している」「引き受けられる状態だから仕事を募集している」「価格は既に決められている」などの条件が前提にあるため、依頼のハードルがかなり下がります

「相手が忙しくないか」「依頼をしても迷惑ではないか」「謝礼をいくらにするべきか」などを考えずに済むので、もし「是非とも日頃から尊敬している絵師さんに描いてもらいたい!」などのことがなければ、こういったサイトを利用するのも手です。

低価格帯から気軽に使えるのは、趣味で描いている人が多い「ココナラ」や「SKIMA」、少し敷居が上がりますがフリーランスのイラストレーターの多い「ランサーズ」などがあります。

絵師さんに事前に相談するべきこと

小説の表紙絵を依頼する時にやるべきこと・やってはいけないこと

振り込みはいつするのか

振り込みのタイミングは、相手からは聞きづらいことです。なるべく自分の方から「○○日頃にお振込をします」などと伝えましょう。

依頼者

謝礼はイベント後に振り込めばいいよね?

絵師さん

イベント当日が迫ってるけど、謝礼って忘れられてないよね…?

人によってはトラブル防止のために「先払いをしてほしい」と思っていたりもします。なので可能な限り早い段階で伝えましょう。

ラフの提示をお願いする

一旦ラフの時点で見せてください、と事前にお願いしましょう。イメージと違うものを「完成された状態」で渡されてしまうと、修正が大変ですしお願いしにくいです。

大抵の絵師さんは何も言わなくてもラフの提示をしてくれます。しかしトラブルにならないように、ラフができたら一度見せてほしいとこちらからもお願いするべきです。

どの範囲で使用するのか

無断使用は絶対にNGです!

表紙絵を描いてもらったからと言って、その絵を依頼者(字書き)が自由に使えるわけではありません。基本的に「イラストの依頼」というのは、「イラストそのものの著作権を買う」のではありません。

誤った認識

依頼者(字書き)は、絵師さんに描いてもらったイラストそのものを購入した。イラストは既に依頼者の所有物なので自由に使用して良い。

正しい認識

依頼者(字書き)は、絵師さんに描いてもらったイラストを「特定の用途で使用する権利」を購入した。あらかじめ相談して許可をもらってある用途に使用して良い。

最初に「本の表紙絵を描いてほしい」と依頼したのであれば、そのイラストを使用できるのは「本の表紙」だけです。

SNSアイコン、ヘッダー、ポスター、サークルカットなど、他のところで使用したい場合には必ず絵師さんに許可をもらいましょう

追加のお支払いも検討

「表紙絵が好評だったからこのイラストを使ってノベルティを作ろう」などと思い付くことがあるかもしれません。この場合にもしっかりと絵師さんに相談しましょう。

依頼者

表紙絵せっかく描いてもらったし、ノベルティも作ろう!再録本にも一部使いたいし、ポスターとかテーブルクロスも用意しようかな。無配の表紙にも……

絵師さん

あれ…「新刊の表紙」ってことで描いたんだけど……

もしも色々な用途で繰り返し使用する場合、追加のお支払いも検討した方が良いでしょう。例えば、1万円で表紙絵を頼まれて描いたのに、それから数年間ずっと何度も色々な発行物に使われている……なんてことになったら、さすがに値段が見合わなくなります。

文字入れは誰がやるのか

「表紙絵を頼んだら当然タイトルまで入れてもらえると思った」という思い込みは禁物です。この誤解がトラブルになるケースは、意外と少なくありません。

「絵を描くスキル」と「装丁デザインをするスキル」は別物です

絵を描けるからと言って、スキルの有無、ソフトの有無、フォントの有無、制作時間の有無、色々な面で「文字入れまでお願いできるとは限らない」のです。

文字入れまで絵師さんにお願いするつもりなのか、絵師さんにはイラストだけ描いてもらって装丁デザイナーに依頼するのか、あらかじめ相談しましょう。

文字入れまで絵師さんに担当してもらいたい場合は、必ず事前にお願いした上で、デザイン料まで支払うつもりで謝礼を用意しましょう。

デザインのことはお気軽にご相談ください。
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小説を読ませるのはNG

小説の表紙絵を依頼する時にやるべきこと・やってはいけないこと

相手も忙しいことを理解しましょう

意外とやってしまう人が多いのが、「この小説の雰囲気でお願いします」や「この中のどこかシーンを選んで描いてください」など、小説を読むことを強要してしまうパターンです。

依頼者

私の小説をお送りします! 小説本文を読んでいただいて、その中から描きやすいシーンを描いてもらえますか?

絵師さん

(絵を描くだけならできるから引き受けたけど、小説を読むほどの時間は無いよ……)

しかし、小説を読むのには時間が掛かります。本にできるような長さがあるのであれば尚更です。

さらに言えば、小説を読むタイミングは人それぞれです。例えば、仕事で疲れているときに長文を読める人はそれほど多くありません。

時給換算をしてみる

絵師さんに「これを読んで描いてください」と小説を渡したとして、「絵師さんが小説を読む時間」の分の謝礼は計算に入れていますか?大抵の場合はそこまで考えていないでしょう。

どうしても読んだ上で描いて貰いたいのであれば、その旨を事前にお願いした上で、小説を読むのに使ってもらった時間の分を加算して支払いましょう。

依頼者

イラストへの謝礼がX万で、小説読むのに2日くらい掛かるだろうからプラスで……

「あらすじ」を渡す

絵師さんには、簡潔に要約したあらすじを渡しましょう。長くなりすぎないよう、サラッと読める程度のあらすじです。

話の全体の雰囲気(明るさ)、キャラクターの解釈、温度や湿度が伝わるようなあらすじを用意するとイラストの雰囲気を掴みやすいでしょう。

ただし、本文を読むことを強要してはいけませんが、本文を渡しておくことは重要です。「読んだ上で描いてもらうため」に渡すのではなく、「資料にしてもらうため」に渡しましょう。

依頼者

一応、本文もお渡しします。ご参考までに!

絵師さん

(該当のシーンはちゃんと確認しようかな)

絵を描く上で、該当箇所の本文を確認することは大切です。全文を読むのは無理でもそのシーンだけは読んでおきたい、というケースは多いです。

曖昧な指示はNG

「表紙絵を描く」を超えた依頼をしない

これもやってしまいがちなミスですが、「表紙絵を描いてください」と頼んだなら「表紙絵を描く」以上のことを強いてはいけません。

例えば「○○ちゃんが笑ってる絵を描いてください。衣装は決まっていないので華やかな感じにお願いします」などです。これでは「衣装のデザイン」まで強いてしまっています

最初に言っていなかったことを後から求めてしまうことのないように気をつけましょう。

キャラクターイラストを描くことと、キャラクターデザインをすることは、労力が大きく違います。

必要な時は必ず事前に!

もちろん、デザインまで絵師さんにお願いしなければならないケースもあると思います。その場合は、必ず事前に(最初の打診の時点で)絵師さんに伝えましょう

デザインまで含まれている旨を伝えた上で依頼をすれば、絵師さんも「デザインも含めてできるから引き受けよう」「デザインする時間は無いからお断りしよう」と依頼の可否を決められます。

デザインのことはお気軽にご相談ください。
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表紙絵への謝礼

小説の表紙絵を依頼する時にやるべきこと・やってはいけないこと

謝礼は必ず用意する

表紙依頼の謝礼として一般的に多いのが、「献本」「お金(ギフトカード)」「菓子折り」です。

何を謝礼にしたら良いか迷うと思いますが、まず特別な理由が無い限り「献本」は必ずしましょう

献本

「実家暮らしで同人誌が家に届くとまずくて…地方に住んでいるから手渡しも難しいし…」などの特別な理由で本人から断られない限り、「献本」は必ずします

絵師さんと依頼者の関係にもよりますが、一般的には「献本」にプラスして謝礼金または菓子折りを渡すのがベストです。「献本」は大前提なので、謝礼に含まれないというイメージで良いでしょう。

菓子折り

これも謝礼として人気です。絵師さんがイベントに参加する場合は本と一緒に当日手渡し(荷物が嵩張らない程度に)、参加しない場合は本と一緒に郵送すると良いでしょう。

しかし菓子折り「だけ」で済ませるのは、絵師さんが現金(ギフトカード)のやりとりを嫌がった場合のみと考えた方が安心です。基本的に謝礼として一番良いのはお金(ギフトカード)です。

お金(ギフトカード)

謝礼として最も適切なのがお金(ギフトカード)です。

現金のやり取りが嫌だという絵師さんもいますので、その場合はギフトカードにします。ギフトカードは使う人と使わない人がいるので、絵師さんがギフトカードを望まない限りは現金の方が無難です。例えばAmazonギフトカードを送っても、絵師さんがAmazonを使っていなければ意味がありません。

次の項目でさらに詳しく解説します。

表紙絵への謝礼の相場は?

表紙イラストの原稿料の相場

同人誌表紙の謝礼の相場は、5,000~30,000円ほどと言われています。金額については「依頼者と絵師さんの関係性」が大きく影響するため、他人が金額の目安を測れるものではありません。依頼者自身が検討しましょう。

商業ではイラストが1点につき10万円以上が当たり前であることを前提に金額を考えなければなりません。もちろん10万円を用意しなければいけないなんてことはありませんが、「それほどのことをして頂いている」という意識は必要です。

絵を描くのには何時間、何十時間もの時間を必要とします。絵師さんが趣味の時間を削って、あなたのためだけに何十時間もの時間を割いてくれていることを意識しなければいけません。

感謝の言葉も伝える

ラフを見せてもらった時、完成データが送られてきたときなど、絵の感想は随所で惜しみなく伝えましょう

「(絵を描いてくれて)ありがとうございます」という気持ちも大切ですが、絵そのものへの感想も忘れてはかけません。どの部分が好きか、どの部分に感動したか、しっかりと本人に伝えましょう。

絵師さんのモチベーションにも関わりますし、雑な対応では絵師さんの気分を害してしまいます。

依頼者

いいですね。引き続きお願いします!(何回も褒めるとしつこいかもしれないから、今はあっさりめに……)

絵師さん

(あれ? 反応が薄いな……気に入らないのかも)

感謝の気持ちは丁寧に

どれだけ謝礼をたくさん用意したとしても、素っ気無い態度で渡されては気分がよくありません。

依頼を引き受けてくれたこと、貴重な時間を割いてくれたこと、構図や色遣いなど色々と考えてくれたこと、スキルを使ってくれたこと……絵師さんの時間・精神を消耗させたことをしっかりと理解し、感謝しましょう。

感謝の気持ちは「伝えすぎる」ことは滅多にありません。しっかりと本人に伝えましょう。

表紙依頼でトラブルが起きたら

小説の表紙絵を依頼する時にやるべきこと・やってはいけないこと

たまに起こるトラブルと、その対処についてメモしておきます。

絵がイメージと全然違う

どちらのミスかハッキリさせる

まず、自分の依頼内容を見返しましょう。あなたのイメージはちゃんと相手に伝えられていますか?「書かなくても読み取ってもらえるだろう」などの省略は禁物です。「ハッキリと書いていなかった」のであれば、依頼者側のミスとなります。

依頼書に書いていなかった場合

依頼者側のミスとなります。ラフ時点でイメージが合わなかった場合、「最初に伝えていなくて申し訳ないんですが」と謝罪して修正をお願いしましょう。

依頼書に書いてある場合

絵師さん側のミスです。おそらく依頼文に見落としがあるので、依頼書に書いてあるというのを伝えた上で修正をお願いしましょう。

イメージが違う状態で仕上げられてしまった

ラフと違う状態で仕上げられた場合

見せてもらったラフがイメージ通りだったのでOKを出したのに、ラフと全然違う状態で仕上げられてしまった……という場合は、絵師さん側のミスです。「ラフの時点のイメージが良かった」ということを伝えて修正してもらいましょう。

ラフと同じ状態で仕上げられた場合

ラフの時点でイメージと違うことを指摘しなかったのであれば、依頼者側のミスです。原則、修正はお願いできないものと考えてください。どうしてもお願いしたい場合は、しっかりと謝罪をした上でお願いしましょう。

ラフを見せてもらえなかった場合

ラフの提示を事前にお願いしていなかったのであれば、依頼者側にも落ち度があります。ラフを見せずに勝手に完成させてしまった絵師さんにも問題はありますが、非があったとまでは言えません。できれば修正をお願いしたいところですが、もしも修正が難しいほど完成されてしまったのであれば諦めるしかありません。

相手からの連絡が無い

質問に返信がない

メッセージを見落としている・返信を忘れている可能性があります。もう一度あらためて連絡をしましょう。

データが届かない

事前に決めた締め切りがまだなら、催促するべきではありません。予定日を過ぎているのであれば必ず連絡をしましょう。

絵師さんが他の絵を描いている

絵描きは、「絵を描くこと」の休憩として絵を描きます。締め切りがあまりにもギリギリなのに別の絵に集中し始めている……などの状況ではない限り、絵師さんのことを静かに見守りましょう。

絵師さんがいなくなった

アカウントが消えてしまった

「作業に集中したいから」などの理由でSNSアカウントを一時的に消すクリエイターは少なくありません。まずはその可能性を疑いましょう。どちらにせよ金銭の絡むやりとりをしている最中に事前連絡なしで消されるのは問題がありますので、別のSNSや連絡先・共通の知人などを通してコンタクトを図りましょう。

連絡手段が一切無い

絵師さん側に問題がありますが、こうなっては為す術がありません。ひたすら絵師さんからの連絡を待つしかないでしょう。表紙絵が用意できなくなった場合のことも考えて、念のために表紙の大替案を考えておきましょう。

連絡がないまま締切を過ぎた

いわゆる「逃亡」と判断しましょう。金銭を支払っているなら詐欺にあたりますので法的措置も考えなければなりません。こういったことが起こらないよう、記事の最初の方で書いたように「絵師さんの人間性」を事前に確認しなければなりません。

イラストの盗作・トレパクなどが発覚した

依頼した絵も盗作だった

残念ですが、そのイラストを使用するのはやめましょう。

印刷前に発覚した場合……印刷する前に、表紙を作り替えましょう。イラストの無いデザインを自分で用意するか、デザイナーへ外注するのがオススメです。「他の絵師に依頼する」のは「あの人がダメだったから依頼する」という流れになってしまうため、依頼された側の気持ちを考慮するとあまりオススメできません。ただ、いわゆる「身内」のような、気心の知れた絵師さんがいるのであれば、相談してみても良いかもしれません。

印刷後に発覚した場合……残念ですがそのままでは頒布ができません。表紙を作り変えて再度印刷することをオススメします。絵師が非を認めており連絡がつく場合は、再版分の印刷代を負担してもらえないか打診するのも良いでしょう。
また、表紙部分を破り、別の紙に印刷した表紙をあとから貼り付ける形で頒布するのも手です。少し不格好な本にはなってしまいますが、事情が事情なので気にする人もいないでしょう。
表紙ではなくカバーだった場合は、新たなカバーを用意するだけで大丈夫です。

頒布後に発覚した場合……頒布はすぐに中止しましょう。既に頒布してしまった分を返品・返金対応する作家も多いですし、実際その方が誠実ではありますが、金銭的に大きな負担となるため無理をするほどではありません。ただ、絵師が金銭面を負担すると言った場合には、是非とも返品・返金対応をしましょう。
また、これから頒布する分に関しては、上記「印刷後に発覚した場合」のような対応が必要です。

依頼した絵は盗作ではなかった

ただし絵師が「これは盗作ではない」と主張していても、信用できないというのが正直なところです。印刷後に盗作が発覚して返金対応に……などの可能性もあるため、まだ印刷していないのであればその絵師の絵は使わないようにしましょう。

既に印刷してしまった場合、「この絵は盗作ではないと絵師が言っている」ということでそのまま頒布するのも手です。しかし「盗作作家が関わっているから」などの理由で購入を避ける人も多いでしょうし、なにより「盗作作家の絵を使うなんて」と自分に負の感情を向けられてしまうことも覚悟しましょう。

絵師の言動が炎上した

例えば「倫理観や常識の欠けるツイートをした」などの炎上であれば、イラストは無関係です。

これに関しては「そんな人を起用するリスクが」と依頼をキャンセルするのも手ですし、「イラストは関係無いから」とそのまま依頼を続けるのも手です。依頼者の考え方次第といったところになります。

ただし、炎上したということは「その絵師を悪く思っている人が多い」というのは確実です。その人を表紙絵に起用した小説が悪く思われることは、ある程度は避けられません。

※随時追記します。

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