(日)(月)(火)などの文字化けは一体なに?

この現象は何?

ファイル名に「(日)」などの文字が使われていて、正しい順番がわからなくなっている…などの現象。これは、①や②などの丸囲みの数字を、Windowsの機種依存文字として扱った場合に起こる文字化けです。

要するに、Windowsで「①ラフデータ」などの名前をつけたファイルを作成すると、それをMac OSで開いた際に「(日)ラフデータ」と表示されてしまうのです。

原因は?

WindowsとMac OS では、文字とコード番号の割り当てが異なります。

JISの「0x2D21」は、Windowsでは「①」ですが、Macにおいては「㈰」なのです。

Windows⇄MacOS間の文字対応表

ファイル名に機種依存文字を含むデータが送られてきてしまった場合、以下の表をご参照ください。

Windowsでの表示Mac OSでの表示数値文字参照
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
⑱
⑲
⑳

対処法:Automatorでファイル名を変換

Macには、標準でリネーム機能が搭載されています。

このアイコンを見たことはありませんか?

Automator

「アイコンは見たことがあるけど、なんのアプリかは知らなかった」という人も多いのではないでしょうか。

Automatorとは?

このAutomator(オートメーター)というアプリは、ざっくり説明すると「簡単なプログラミング(自動化)アプリ」です。操作を自動化できる時間節約アプリとして知られています。

画像のリサイズ、テキストのコピー&ペースト、ファイル名の変更など……日々「いつもやっている」作業はありませんか?「Automator(オートメーター)」というアプリを使えば、さまざまな方法で作業を自動化できるようになります。

Automatorで文字化けファイルを自動で修正

まず、アプリケーションフォルダ内のAutomatorを開きます。
(Macintosh HD > アプリケーション > Automator)

Automator

書類の種類を選択する画面が出てきます。その中の「クイックアクション」を選びます。

Automator

「クイックアクション」を選んで登録した自動化のプログラムは、Finderでファイルやフォルダを選んで右クリック(もしくはcontrol+クリック)で呼び出せます。

Automator

デフォルトでは「テキスト」となっているので、「イメージファイル」など自分が使うファイル形式へと変更。その右の検索対象の項目は、「Finder.app」に変更します。

Automator

左にある「Finder項目の名前を変更」を選び、右のグレーの領域内にドラッグ&ドロップします。

Automator

ドラッグ&ドロップをすると、このようなアラートが出ます。

ファイル名を変更した際に「オリジナルを残したい場合」「追加」
オリジナルを残したくない場合」「追加しない」を選びます。

Automator

ドラッグ&ドロップしたグレーの領域内に、新しい項目が出ます。

その項目内の一番左上にあるプルダウンメニューから、「テキストを置き換える」を選択します。

次に、対応表に従って、「検索文字列」に「」、「置換文字列」に「」を入力します。

作成した命令の使い方

(1)変換したいファイル(文字化けしているファイル)を全て選びます。

※文字化けしていないものを含めて選択しても何も問題ありません。送られてきたファイルを全選択してしまいましょう。

(2)ファイルをすべて選んだ状態で、右クリック(control+左クリック)

(3)下の方に出てくるメニューを選択