同人誌の判型・背幅・塗り足しを入力すると、表1・背・表4をつなげた見開き表紙テンプレートを自動生成できます。
A6文庫・B6・A5・B5に対応し、PNGとSVGの両方を書き出せます。Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、Illustratorなどで表紙を自作するときの下敷きとして使えます。
見開き表紙の制作サイズとガイドを自動生成します。印刷所から背幅が指定されている場合は、その数値を入力してください。
書き出し設定
キャンバス左端・上端を0mmとして表示します。
テンプレートのガイドやラベルは制作補助用です。完成原稿を書き出す前に非表示・削除してください。印刷所配布の専用テンプレートがある場合は、そちらを優先してください。
背幅込みの同人誌表紙テンプレートを作れます
無線綴じの同人誌表紙は、表1と表4を2枚並べるだけではありません。
右綴じなら、表4 + 背 + 表1を横につなげ、その外側へ印刷所指定の塗り足しを追加します。
背幅はページ数や本文用紙などによって変わるため、同じA5本でも本ごとに表紙の横幅が変わります。
本ツールでは背幅を入力すると、その数値を含めた見開き表紙サイズとガイドを自動生成します。
対応サイズ
現在は次の判型に対応しています。
| 判型 | 仕上がりサイズ |
|---|---|
| A6・文庫 | 105 × 148mm |
| B6 | 128 × 182mm |
| A5 | 148 × 210mm |
| B5 | 182 × 257mm |
| 自由入力 | 任意 |
プリセットにない変形本などは、自由入力から仕上がり幅と高さを指定できます。
同人誌表紙テンプレートの使い方
- 仕上がりサイズを選択し、印刷所で確認した背幅を入力します。
- 次に、塗り足し・綴じ方向・必要なら安全域を設定してください。
- 画面上に見開き表紙のプレビューと制作サイズが表示されます。
書き出し形式は、
- PNG
- SVG
から選べます。
表紙デザインへテンプレートを重ねて制作し、完成原稿を書き出すときにはガイドや説明文字を削除・非表示にしてください。
表紙サイズの計算式
通常の見開き表紙では、見開き幅 = 仕上がり幅 × 2 + 背幅 + 左右の塗り足しです。
高さは、仕上がり高さ + 上下の塗り足しです。
A5、背幅5mm、塗り足し3mmなら、
148 × 2 + 5 + 3 × 2 = 307mm
高さは、210 + 3 × 2 = 216mm
となります。
計算だけ確認したい場合は「同人誌の背幅・表紙サイズ計算ツール」からも確認できます。
表1・背・表4の位置も自動で表示
テンプレートには、
- 左側の仕上がり線
- 表4と背の境界
- 背の中心線
- 背と表1の境界
- 右側の仕上がり線
- 天の仕上がり線
- 地の仕上がり線
を入れています。
画面下には、それぞれキャンバス左端・上端から何mmの位置にあるかも表示します。
PhotoshopやIllustratorで自分でガイドを設定したい場合にも、その数値をそのまま使えます。
右綴じと左綴じを選べる
小説や漫画など、日本語の同人誌では右綴じがよく使われます。
右綴じの見開き表紙を正面から見ると、 左:表4 中央:背 右:表1です。
横書きの冊子などで左綴じにする場合は配置が逆になります。
ツール上で「左綴じ」を選択すると、表1と表4の表示も入れ替わります。
3mm・5mmの塗り足しに対応
仕上がり位置の端まで背景色や写真、イラストを配置する場合は、断裁時に白い部分が出ないよう、仕上がりより外側まで絵柄を伸ばします。
この外側の領域が塗り足しです。
本ツールでは、
- なし
- 3mm
- 5mm
を選択できます。
3mmを指定した場合は、上下左右それぞれ3mmを追加したキャンバスを生成します。
印刷所によって必要な塗り足しは異なるため、入稿先が指定している数字を優先してください。
安全域の目安も表示できる
塗り足しとは反対に、タイトル、著者名、ロゴなど「切れてはいけないもの」は仕上がり線ぎりぎりへ配置しない方が安全です。
本ツールでは初期値として、仕上がり線から5mm内側へ安全域の目安を表示します。
5mmは固定ルールではありません。
0.5mm単位で変更できるため、利用する印刷所の案内に合わせてください。
飾り枠など、わずかな断裁ズレでも見た目が気になるデザインでは、さらに内側へ配置した方が仕上がりが安定する場合があります。
背の中心線も確認できる
背文字を配置するときは、背の左右境界だけでなく中心位置も重要です。
「背の中心線を表示する」をONにすると、背幅の中央へガイドを追加します。
たとえば背幅6mmなら、背の開始位置から3mmの場所が中心です。
背タイトルや小さな装飾を中央に置くときの基準として使えます。
背幅3mm未満の場合は注意
背幅が細くなるほど、背文字の位置ずれが目立ちやすくなります。
本ツールでは背幅3mm未満の場合に注意を表示します。
3mm未満なら必ず背文字を入れられないという意味ではありません。
印刷所によって対応条件が違うため、細い背へ文字を入れる場合は入稿先の案内を確認してください。
PNGとSVG、どちらを使えばいい?
用途に合わせて選べます。
| 形式 | 向いている用途 |
|---|---|
| PNG | Photoshop、CLIP STUDIO PAINTなどで画像として重ねたい |
| SVG | Illustrator、Figma、Inkscapeなどでベクターのまま扱いたい |
PNG
PNGでは300・350・400・600dpiから選択できます。
フルカラー表紙の制作なら、入稿先の指定を確認したうえで350dpiを基準にしやすいでしょう。
テンプレート自体のピクセル数も画面に表示されます。
SVG
SVGはベクターデータなので、PNGのように解像度によって線が粗くなることがありません。
mm単位のキャンバスサイズを持った状態で書き出します。
Illustratorなどでガイドの下敷きを作りたい場合にはSVGが使いやすい選択肢です。
使用するソフトによってSVGの読み込み方が異なるため、読み込み後はドキュメントサイズも確認してください。
Photoshopで使う
PNGテンプレートを保存し、表紙データの最上部または最下部へ配置します。
テンプレートとドキュメントのピクセルサイズが一致していれば、拡大縮小せずそのまま配置できます。
制作中はテンプレートを別レイヤーにしておくと、完成時にまとめて非表示・削除しやすくなります。
CLIP STUDIO PAINTで使う
PNGテンプレートを画像レイヤーとして読み込み、下敷きとして使えます。
キャンバス作成時には、ツール上に表示されているmm・px・dpiも確認してください。
CLIP STUDIO PAINT側で同人誌用のトンボ・基本枠などを設定している場合は、二重に異なるガイドを置かないよう注意します。
Illustratorで使う
SVG版を読み込むと、ベクターのガイドとして扱いやすくなります。
表1・背・表4の境界や仕上がり線を基準にデザインしてください。
入稿時には、テンプレートの説明文字や不要な補助線を削除し、印刷所が指定する形式で書き出します。
Canvaで表紙を作る場合
ツールにはmmとpxの両方を表示します。
Canva側でカスタムサイズを作る場合は、使用できる単位に合わせて見開き制作サイズを入力してください。
ただし、Canvaから書き出したPDFや画像がそのまま利用できるかは印刷所によって違います。
入稿先がCanva向けの作成マニュアルを公開している場合は、そちらも確認してください。
背幅計算ツールからそのまま作れる
Inky Designの「同人誌の背幅・表紙サイズ計算ツール」で条件を計算したあと、「この条件で表紙テンプレートを作る」を選択すると、
- 判型
- 背幅
- 塗り足し
- dpi
を引き継いでテンプレート作成画面を開けます。
小説同人誌PDFメーカーも利用している場合は、小説本文を組版→ 実ページ数を確定→ 背幅を計算→ 表紙サイズを確定→ テンプレート生成まで続けて進められます。
テンプレートは完成原稿に残さない
生成した線、表1・表4の表示、安全域などは制作補助用です。
そのまま入稿すると補助線まで印刷データに含まれる可能性があります。
完成時にはテンプレートレイヤーを非表示または削除してください。
印刷所が配布する公式テンプレートを使っている場合も、テンプレート内の説明や削除指定のあるレイヤーについて、各社の案内を確認します。
印刷所の公式テンプレートがある場合はそちらを優先
このツールは、一般的な見開き表紙のサイズ計算と制作ガイドを作るためのものです。
印刷所や商品によっては、
- 独自のトンボ
- 特殊な背幅処理
- 表紙2・3印刷
- 折り返し
- 上製本
- 特殊装丁
- 独自の安全域
などが指定される場合があります。
入稿先専用のPSD・AIテンプレートなどが用意されている場合は、そのテンプレートを優先してください。
特に上製本、カバー、帯、フランス製本など、通常の無線綴じ表紙とは構造が違うものには、本ツールの通常表紙テンプレートをそのまま使用しないでください。
よくある質問
無料で使えますか?
無料で利用できます。会員登録も必要ありません。
背幅がまだ決まっていません
先に「同人誌の背幅・表紙サイズ計算ツール」を利用してください。
ページ数と紙厚から概算できます。
印刷所の背幅計算結果が出ている場合は、その数字を優先してください。
中綴じでも使えますか?
背幅を0mmにすれば、背のない見開きサイズを作れます。
ただし中綴じ専用テンプレートが印刷所から配布されている場合は、そちらを優先してください。
350dpiと600dpiのどちらを選べばいい?
原稿の種類と印刷所によります。
カラー表紙では350dpi前後、モノクロ原稿では600dpiなどが指定される例があります。
入稿先が指定する解像度を選んでください。
PNGをそのまま入稿するものですか?
生成されるPNGは制作テンプレートです。
その上へ完成デザインを作り、テンプレートのガイドを消して、印刷所が指定する形式で書き出してください。
SVGをそのまま入稿できますか?
入稿用データではなく、制作ガイドとしての利用を想定しています。
Illustratorなどへ読み込み、完成した表紙は印刷所指定のPDF・PSD・画像形式などで保存してください。
安全域5mmは必須ですか?
必須ではありません。
切らせたくない文字や重要要素を仕上がり線から離すための目安として初期値を5mmにしています。
印刷所に別の指定がある場合は数値を変更してください。
背文字も自動で作ってくれますか?
現在は背の境界と中心線を生成します。
タイトルそのものを自動配置する機能ではありません。
背文字はデザインとのバランスを見ながら、生成された背のガイド内へ配置してください。
テンプレートを使えば入稿ミスはなくなりますか?
すべての入稿条件を保証するものではありません。
本の仕様や印刷所によって必要なデータが異なるため、完成後は入稿先の最新マニュアルと照合してください。