同人誌のページ数と背幅から、表1・背・表4をつなげた見開き表紙のサイズを計算できます。
A6文庫・B6・A5・B5に対応し、3mm・5mmの塗り足しを含めたmmとpxをまとめて確認できます。

印刷所から背幅が指定されている場合は、その数値を直接入力できます。
まだ背幅がわからない場合は、本文紙・表紙紙の厚みから概算することもできます。

本の仕様

印刷所の背幅計算結果がある場合は「背幅を直接入力」が最も確実です。紙厚からの計算は概算として使ってください。

印刷所によって「ページ数」の表記が異なります。注文画面の数字を使う場合は、表紙4Pを含むか確認してください。
背幅の求め方
px換算・詳細設定
背幅5.0 mm
見開き表紙サイズ307.0 × 216.0 mm
350dpi4231 × 2977 px
表4裏表紙
表1表紙
右綴じの見開き表紙を正面から見た配置。左右・天地に塗り足しが加わります。
仕上がり148 × 210 mm
表1 / 表4 単ページ+塗り足し154 × 216 mm
本文枚数50 枚
計算モード背幅を直接入力
表紙データのガイド位置

キャンバス左端を0mmとして、Photoshop・Illustrator・Canvaなどでガイドを置くときの目安です。

この条件で表紙テンプレートを作る →

表紙データに必要な背幅と見開きサイズをまとめて確認

無線綴じの同人誌では、表紙と裏表紙の間に背表紙が入ります。
表紙を見開き1枚のデータとして作る場合は、表4(裏表紙)+背+表1(表紙)をつなげ、その外側へ塗り足しを加えます。

たとえばA5・背幅5mm・塗り足し3mmなら、307 × 216mmです。
幅は、148mm × 2 + 背幅5mm + 左右の塗り足し6mmで307mmになります。

背幅がすでにわかっているなら直接入力するのが確実

印刷所の見積もり画面や背幅計算ツールで数値が表示されている場合は、「背幅を直接入力」を使ってください。
背幅は単純な「ページ数×紙の厚み」だけで決まるとは限りません。

本文用紙だけでなく、

  • 表紙用紙
  • 紙の銘柄
  • 製本時の圧縮
  • 印刷所側の補正
  • 数値の丸め方

などが影響する場合があります。

同じページ数・似た厚さの紙でも、依頼する印刷所によって指定される背幅が少し違うことがあります。
そのため、入稿先から背幅が提示されているなら、その数字を最優先してください。

背幅がまだわからない場合は紙厚から概算できる

印刷所をまだ決めていない段階や、表紙デザインの仮データを作りたい場合は「紙厚から概算」を使えます。

このツールでは、本文紙厚 ×(本文ページ数 ÷ 2)+ 表紙紙厚 × 2 + 補正で計算します。
本文は紙1枚の表裏に2ページ印刷するため、本文100ページなら50枚として計算します。

たとえば、

  • 本文100ページ
  • 本文紙0.100mm
  • 表紙紙0.200mm

なら、

0.100 × 50 + 0.200 × 2で、概算は5.4mmです。

ただし、この数字をそのまま全印刷所の入稿データに使えるわけではありません。
紙厚は製品によって違い、製本時の圧縮を含めて独自に算出している印刷所もあります。紙厚からの結果は、表紙を作り始める段階の目安として使ってください。

「本文ページ数」と「表紙込み総ページ数」を間違えない

同人誌印刷では、ページ数の表記が少し紛らわしいことがあります。

たとえば、本文100ページと、表紙込み104ページは、冊子としては同じ内容を指す場合があります。
表1・表2・表3・表4の4ページを総ページ数へ含めて表示する印刷所があるためです。

本ツールでは、

  • 本文ページ数(表紙4Pを含めない)
  • 総ページ数(表紙4Pを含む)

を切り替えられます。

印刷所の注文画面に「104P」と表示されていても、それが本文104Pなのか、表紙込み104Pなのかを確認してから入力してください。

見開き表紙サイズの計算式

通常の見開き表紙なら、仕上がり幅 × 2 + 背幅 + 左右の塗り足しが全体幅です。

高さは、仕上がり高さ + 天地の塗り足しです。

3mm塗り足しなら左右で合計6mm、天地も合計6mm増えます。

A5の場合

A5の仕上がりは148×210mmです。
背幅を除いた見開き原稿サイズは、302 × 216mmです。

ここへ背幅を足します。
背幅5mmなら、307 × 216mmになります。

B5の場合

B5は182×257mmです。
3mm塗り足し込みなら、370mm+背幅 × 263mmです。

背幅5mmなら、375 × 263mmになります。

B6の場合

B6は128×182mmです。
3mm塗り足し込みなら、262mm+背幅 × 188mmです。

A6文庫の場合

A6は105×148mmです。
3mm塗り足し込みなら、216mm+背幅 × 154mmです。

サイズ早見表

3mmの塗り足しを付けた場合の基本サイズです。

判型仕上がり表1・表4の単ページ見開き表紙
A6 文庫105×148mm111×154mm216mm+背幅 × 154mm
B6128×182mm134×188mm262mm+背幅 × 188mm
A5148×210mm154×216mm302mm+背幅 × 216mm
B5182×257mm188×263mm370mm+背幅 × 263mm

印刷所から専用テンプレートが配布されている場合は、計算値よりもそのテンプレートを優先してください。

Canva・Photoshop用のpxも計算できる

mmだけでなく、300・350・400・600dpiのpxへ換算できます。
フルカラー表紙なら350dpiで作成するケースが多いため、初期値は350dpiです。

たとえばA5・背幅5mm・塗り足し3mmなら、307×216mmを350dpiへ換算して、4230×2976pxになります。
B5・背幅5mmなら、375×263mmで、5167×3624pxです。

Canvaなどでmmではなくpxを入力してカスタムサイズを作る場合にも、そのまま使えます。

ただし、入稿先から解像度が指定されている場合は、その数字へ変更してください。

表1・背・表4のガイド位置も確認できる

キャンバス全体のサイズがわかっても、「背の位置をどこに置けばいいのかわからない」という問題が残ります。

ツールではキャンバス左端を0mmとして、

  • 左側の仕上がり線
  • 表4と背の境界
  • 背と表1の境界
  • 右側の仕上がり線
  • 天の仕上がり線
  • 地の仕上がり線

を計算します。

たとえばPhotoshopやIllustratorで新しい表紙データを作る場合、この数字をガイドとして入力すれば、表4・背・表1を配置しやすくなります。

右綴じの本を見開きで正面から見た場合は、

左:表4
中央:背
右:表1

です。

背幅がズレると表紙デザインもズレる

背幅が実物より狭い、または広い状態で表紙を作ると、製本時にデザインの境界がずれることがあります。

たとえば、

  • 背の色が表1へ回り込む
  • 表1のデザインが背へ入る
  • 背文字の位置が中心からずれる
  • 表4の文字が意図しない位置へ寄る

といった問題につながります。

背まで色や絵柄が続くデザインほど、背幅は早い段階で確認しておいた方が安全です。

背幅3mm未満で背文字を入れる場合は注意

背幅が細い本でも背文字そのものを作ることはできますが、製本時のわずかな位置ずれが目立ちやすくなります。

ツールでは背幅3mm未満の場合に注意を表示します。

「3mm未満なら絶対に背文字を入れられない」という意味ではありません。
印刷所によって推奨値や対応条件が違うため、背が細い本では入稿先へ確認してください。

紙の厚みは同じkg表記でも同じとは限らない

本文用紙では「70kg」「90kg」といった数字を目にしますが、重い紙ほど必ず同じ割合で厚くなるわけではありません。
紙の密度や嵩によって厚みは変わります。

たとえば書籍用紙やコミック紙には、軽くても厚みが出る嵩高紙があります。
紙厚から背幅を計算するときは、「○kgだからこの厚さ」と推測するのではなく、利用する印刷所や製紙メーカーが掲載している紙厚を確認してください。

小説PDFメーカーからページ数を引き継げる

Creator Deskの「小説同人誌PDFメーカー」で本文を組版した場合は、Vivliostyleで算出した実ページ数をそのまま背幅計算へ渡せます。

本扉、目次、章扉、奥付、偶数ページ調整まで含めた最終ページ数から計算できるため、本文を書き始めた段階の文字数予測ではなく、組版後のページ数を使えます。

流れとしては、小説本文を組版→ PDFページ数を確定→ 背幅・表紙サイズを計算→ 表紙を制作の順に進めると、表紙サイズを途中で作り直す可能性を減らせます。

中綴じの場合は背幅の考え方が異なる

本ツールの背幅計算は、主に無線綴じなど背表紙が生じる冊子を想定しています。

中綴じでは一般的な無線綴じ本のような背幅を設けないケースが多いため、この計算結果をそのまま使わないでください。

製本方式を含め、利用する印刷所のテンプレートを確認してください。

よくある質問

背幅とは?

本を閉じたときに見える背表紙部分の幅です。
本文ページ数と用紙の厚みなどによって変わります。

背幅はページ数だけで計算できますか?

紙の厚みが必要です。
100ページでも薄い本文紙と厚い本文紙では本の厚さが変わるため、背幅も変わります。

表紙の厚みも背幅へ入れる?

印刷所によって計算ルールが違います。
本ツールの概算モードでは表紙紙厚×2を加えられますが、入稿時は印刷所が提示する背幅を優先してください。

100ページは紙100枚?

違います。
本文は通常、紙1枚の表裏で2ページになるため、100ページなら50枚として考えます。

A5の表紙サイズは?

3mm塗り足し・見開きの場合、302mm+背幅 × 216mmです。

B5の表紙サイズは?

3mm塗り足しなら、370mm+背幅 × 263mmです。

背幅5mmのA5表紙は何px?

350dpiなら約4230×2976pxです。

表紙と裏表紙を別ファイルで作る場合は?

A5・3mm塗り足しなら、表1・表4それぞれ154×216mmが基本サイズです。
ただし背の扱いは印刷所によって異なるため、単ページ入稿をする場合は入稿先の指示を確認してください。

計算結果をそのまま入稿して大丈夫?

印刷所の指定と一致していることを確認してください。

特に背幅は、紙の圧縮や表紙用紙、印刷所独自の補正・端数処理によって変わる場合があります。
印刷所公式の背幅計算結果や配布テンプレートがある場合は、そちらを優先してください。

小説PDFメーカーのページ数を使える?

使えます。
組版プレビュー後に表示される「このページ数で背幅・表紙サイズを計算」から移動すると、ページ数・判型・塗り足しが自動入力されます。